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大学の友人に勧められ、『colorful』を観た、ので感想を書きます

 

Colorful カラフル|サンライズ公式サイト

 

Introduction

「おめでとうございます!あなたは抽選に当たりました。」

 天上界と下界の狭間で、死んだ<ぼく>の魂が漂っている。

そこに「プラプラ」という天使(?)が現れ、<ぼく>に話しかける。「あなたは大きな過ちを犯して死んだ罪な魂ですが、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスが与えられました。

そして、自分の犯した罪を思い出させなければいけません」と。

 こうして、<ぼく>の魂は、自殺をして今息を引き取ったばかりの「小林真」という名の中学3年生の体に入りこみ、「小林真」として生きることになる。

 生き返った「真」を囲んで、幸せそうに見えた家族。

しかし、「真」は父のことを軽蔑していた。

母はつい最近まで不倫をしていて、兄は出来の悪い「真」を馬鹿にして口もきかない。

更には、密かに思いを寄せる後輩の桑原ひろかが、援助交際をしている事を知って、「真」は自殺したのだとプラプラから聞かされる。

 学校では友達も無く成績も最低な「真」。

しかし「真」っぽく振る舞わない<ぼく>とまわりの人間の関係は少しずつ変わってゆく。

「真」のことをずっと見ていた「唱子」、「真」にとっては初めての親友となる「早乙女」、そして「ひろか」。

 「真」の世界で、<ぼく>の何かが変わりはじめる。

 

 

全体として可もなく不可もなく、100点満点でいうと70点くらいの作品だった。

入れ替わり直後の真の家族に対する態度から、終盤で家族と和解することは予想できていたし、実際にその通りになった。

この作品の良いところは、慎が早乙女と友達の関係になったあたりからの真の独白や父親と釣りに行った時の景色の美しさ(要は絵、色彩の美しさ)を例とする絵の持つ雰囲気、加えて慎が学校に居る際聞こえる『大地讃頌』や『COSMOS』といった合唱が表現されていた点だと思う。

ストーリは上記したようにある程度予想出来ていたため、あまり心には響かなかった

それでも、真が母親と二人で食事した際に母親に放った言葉の悲痛さは十分に伝わってきたし、早乙女という友を得た後楽しげに二人で遊び歩く姿など、人物の心情や空気感が十分に伝わってくる構成はいいなと思った。

絵、音楽。これはかなり良いのでは。

世田谷はそれなりに近場だし、等々力とか二子玉とか、親近感が湧いた。

学校、特に美術室の絵はどこか懐かしさを感じさせるものであり、また、校内に響く合唱も実際にぼくが中学の合唱コンクールという行事で歌ったものであり、これまた懐かしいなと感じた。

たぶん、こう感じるのはもう二度とこういった行事を体験することがないからだろう。

景色とかをみて、それに感動するかどうかは人それぞれだけど、一般的に年老いた人や、例えば海外など容易に行ける場所じゃないほど感動しやすいのでは。

人は無意識的にこれ(景色)をあと何度見ることができるか、ということを考えているんだと思う。

その機会が少ないほど、なんだか感傷的になり、感動してしまう。

話が逸れた。

真と入れ替わった人物については、父親と釣りに行き、スケッチをする場面で正体はコイツじゃないか、といった確信を得た。

はじめは、真の部屋の場所とか、家族についてとか、学校の人物について知りすぎていたから、「天使(便宜上こう呼ぶ)なんだから知っていて当たり前」といった視聴者の思い込みを利用してプラプラが真(死ぬ前)なんじゃないか、と思った。

まあでも、今考えるとこの仮説が正しいとすると、プラプラは真にホームステイが成功するよう仕掛けてたし、真(死ぬ前)が死んでみてやっぱり生き返りたいから真をサポートするという、真(死ぬ前)がなんだかしょぼい人物に思えてくる。

で、物語終盤において結果的に真と入れ替わった人物の正体は真であることが判明。

要するに、一回死んだ真の精神が記憶を無くして再び真の肉体に戻ったことになる。

ホームステイとは、過去の記憶を無くす代わりに、再び同じ環境におかれ、その環境に適応出来るかどうかを判別する試験のようなものだという。

真と入れ替わった人物について、真が過去の真が描いた美術室にある絵(未完成)に手を加えず、ただ眺め過去の真の思想に触れようとしていた点、前述したようにプラプラが変に怪しく見えた点などから、記憶を無くした真は除外していた。

でも、プラプラの線が薄くなってきて、釣りに行った際に描いたスケッチがかなり上手いこともあり、劇中に登場していない人物の入れ替わりはありえない(お決まりみたいなもの)、仮にそうだとしても絵が上手いのは変、佐野晶子の言葉、等の理由から真かなと思った。

正体が判明し、プラプラとの別れを果たし物語は終わる。

自らの正体が真であることを悟った慎は

「人間は一色ではない。多色であることが普通。」

みたいなことを言っていたが、これは普段思っていたこともあり良いこと言うなあと思った。

自分も、他人もいろんな色を持っているけど、普段の生活ではそのほんの一部の色しか見ることは出来ていない、と思う。おんなじような場所でしか会わない人は特に。

自分は~~と決めつけている人はちょっと違う環境に自分を置いてみると、また違う色を発見できるのかもしれない。僕はそうしたい。

多分、上のセリフを言わせたいから真を美術部という設定にしたんだろう。

カラフルに生きよ。

なんかこう書くと絶賛しているように見えるけど、全体としては70点くらいである。

独りはみじめとか、ちょっと作者の思想が透けて居るような気がした。

事件的なものはあるものの、派手なアクションとかは無いし、画面も暗かったりする。

作品の雰囲気としても全体として暗い。早乙女と友達になってからは明るくなっていくが。

なので、派手なアクションが好きとか、ヒューマンドラマは興味無えよという人にはあまり向かないと思う。ひろかちゃんも援交してたし。真くんなら2でいいじゃないんだよ。

監督は原恵一。主にクレしんの映画をやっていた監督で、最近知っているのだと百日紅だろうか。リスアニかなんかで伊藤静がインタビューしていた記憶がある。

正直アニメの監督は新開誠、細田守今敏くらいしか知らなかったけど、この人も覚えるかもしれない。

音楽は大谷幸。知らなかったけど、wikipediaいわくガッシュとかシャナ劇中の作曲もしており、有名歌手のプロデューサーをするなど有名な方らしい。

Colorfulの音楽は結構好きで、真の心情が前向きになる際流れる音楽は、聞いていていいなと思った。

アニメの感想を書くのはなかなか疲れるけど、やっぱり文字に起こすことで感想を明確に出来るのは良い。将来見直すときなんかは、当時の心情を振り返ることもできるし。